アウトプットこそが大切といわれる昨今ですが、
なにもインプットされていない頭からアウトプットすることは不可能です。
ネット、本など、情報収集の方法は様々あります。
ですが、情報量が増える一方、インプットの量はどうでしょうか。
すべてインプット出来てますか?
なかなか頭に入らないですよね、わかります。
確かに、目にした情報、耳にした情報を全部覚えるのは無理です。
でも、より多くインプットできるよう記憶力を強化することは可能なんです。
ということで、今回はインプット、すなわち記憶力を極限まで高める方法を紹介したいと思います。
キーワードは「海馬」「運動」「BDNF」。
この3つを押さえることで記憶力を極限まで高めることが可能となります。
こんな人にオススメ
- 勉強しているがなかなか覚えられない人
- 情報発信のために、今まで以上の情報収集力を身につけたい人
- 少ない時間で、効率的にインプットしたい
目次
記憶力のカギを握っているのは?
25歳で脳はピークを迎え、その後は縮み続けています。
そして、記憶中枢である海馬は1年におよそ1%のペースで縮みます。
加齢により物忘れが多くなる原因はここにあります。
ただ、逆を言うと海馬が縮むことを防ぐことが出来れば、
記憶力は若い状態のまま維持できることになります。
海馬を大きくする方法
ではどうすれば、海馬を活性化できるのでしょうか。
それは、今まで私の記事で何度もオススメしている「ある習慣」です。
そう、運動こそが海馬を活性化させる方法なんです。
120名の被験者を2つのグループに分けました。
一つは持久力系トレーニングを実施するグループ。
もう一つはストレッチなどの軽度の運動を実施するグループ。
1年後にMRI脳を撮影したところ、
ストレッチなどの軽度な運動を実施した被験者の脳は平均で1,4%縮んでいました。
一方、持久力系トレーニングを行ったグループは脳が縮んでいなかったのです。
しかも、驚くのは、むしろ2パーセント以上も大きくなっていたんです。
運動することでなにが起きるのか
運動によりBDNF(脳由来神経栄養因子)の生成量が増え、脳を成長させたと考えられます。
BDNFとは脳の肥料と呼ばれ、脳の成長を促す物質です。
そして、このBDNFは海馬で一番多く生成されます。
つまり、運動で脳のなかでもとりわけ海馬の生成が一番促されることになります。
そのほか、加齢によって影響を受ける遺伝子が、運動によって逆の影響、
すなわち遺伝子を若返らせる効果が実証されております。
運動は海馬を細胞レベルで若返らせる効果まであるのです。
インプットにフォーカスした適切な運動
基本的には有酸素運動が記憶力を高めるにはオススメされております。
ではどれくらいで効果が出るんでしょうか。
ある研究では3か月運動を続けるとかなり記憶力が向上するというデータがあります。
そして、忍耐強く長く続ければ続けるほど、覚える力は高まっていきます。
ただし注意点として、あまりハードな運動は行わないこと。
疲労が強いと、回復させようと筋肉に血流が集まり、脳の血流が低下してしまいます。
そのため、かえって記憶力が低下してしまいます。
運動を活用した即効性のある記憶術
普段の運動習慣が海馬を育て、記憶力を高めることは説明しました。
ここでは、ある即効性のある2つの運動を取り入れた記憶術を紹介します。
ながら運動
なにもせずに単語を暗記させたグループと運動をしながら暗記させたグループを比較した場合、
運動をしながら暗記したグループは20%暗記量が向上するようです。
具体的なメカニズムは不明だそうですが、おそらく運動により脳の血流が向上することが要因だろうといわれています。
ながら運動の方法としては、イヤホンで英会話を聞いたり、オーディオブックを聞きながら、
ウォーキングやランニングをするといった方法がいいのではと思ってます。
僕の場合は家のなかをウロウロしながら読書します。
事前運動
物事を習得する前に運動をして、海馬にBDNFを分泌させた状態にしておく。
すると、短期記憶から長期記憶へ移行しやすくなるというのです。
つまり、記憶に定着しやすくなる。
なので、楽器を習ったり、ゲームをしたり、何かを習得しようとする前には運動をオススメいたします。
まとめ
運動以上に記憶力を高める方法はないと言ってもいいでしょう。
それくらい、運動は脳に絶大な影響を与えるのです。
実際に私も運動を始めて10年近くになりますが、情報の吸収量は確実に上がったように思います。
もちろん、インプットとセットにしてアウトプットすることが大切です。
そして、アウトプットすることで、より記憶に定着させることが可能となります。
私の場合はインプットした情報を整理、再度理解を深めながら、
ブログ発信によりアウトプットするサイクルとなっております。
忙しいからこそ、運動を積極的に行い、記憶力を最大限に引き上げ、
効率よく短時間で成果が出せるようにしていきましょう。
参考書籍
カロリンスカ研究所とはノーベル生理学・医学賞の選定を行う機関。
いわば、最先端科学の情報が集まるところ。
確かな実績をもつ著者が、数々の研究データ、論文をもとに導き出した
脳科学の最新の見解が書かれている名著となってます。
ぜひ、気になる方は読んでみてください。