この記事はこんなかたにオススメ
- 仕事で結果を出したい人
- 健康に関心のある人
- 最高のパフォーマンスを発揮したい人
- ダイエット中の人
「昨日あんまり寝てないんだよね」
よく聞くセリフと思いますが、
睡眠不足の深刻な影響についてどれくらい知っていますか。
おそらく説明できないかたがほとんどでしょう。
睡眠不足の影響について知ることで
睡眠への意識が高まり、
日中のパフォーマンスの向上や
健康状態の向上に役立ちます。
ということで今回は睡眠不足の影響について
樺沢紫苑さんの著書「ブレインメンタル強化大全」を参考に調べてみました。
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睡眠不足の定義
まずはどれくらい睡眠ととるのがベストなのか。
これには個人差があります、この本では寝不足となる睡眠時間のボーダーが示されております。
世界中でさまざまな睡眠研究がされていますが、
そのほとんどが「睡眠時間６時間以下」とそれ以上を比較しています。
つまり、「睡眠時間６時間以下」を「睡眠不足」と定義しているということです。
厚生労働省調べによると
日本人の約４割はこの６時間以下に当てはまるそうです。
つまり日本人の約４割は寝不足であるということ。
ちなみに日本人の平均睡眠時間は
OECD加盟国３０か国のうち
ワースト1位。
昨今の日本の生産力の低下は
これが原因ともいわれています。
目次
睡眠不足の影響
寝不足の影響
- あらゆる病気になるリスクが増える、寿命が縮む
- 仕事のパフォーマンスが著しく低下する
- 食欲の向上、体重増加
- 認知症になるリスクが増える
「昨日は夜更かししたから、今日は早く寝よう。」
「普段の寝不足は週末に寝溜めしよう」
寝不足のダメージはそんな単純じゃないんです。
もちろん、寝不足のときは
しっかり睡眠時間を確保し、
ゆっくり寝ることが大事。
ですが、普段から寝不足にならないよう
生活を見直すことが一番重要です。
1.病気になるリスクが増加する
研究によって数字に幅がありますが、
睡眠時間６時間以下の人は、そうでない人と比べて、
下記のように病気のリスクが増加します。
がん ：６倍 脳卒中 ：４倍
心筋梗塞：３倍 糖尿病 ：３倍
高血圧 ：２倍 風邪 ：5.2倍
認知症 ：５倍 うつ病 ：5.8倍
自殺 ：4.3倍
ある研究では、死亡率が5.6倍ともいいます。
また、コロナの感染予防の観点からも睡眠が大切なようです。
2.パフォーマンスの低下
６時間睡眠を14日間続けると48時間徹夜したのと同程度の認知機能になります。
別の研究では、６時間睡眠を10日間続けただけで、
24時間徹夜したのと同程度の認知機能になるという研究もあります。
これは具体的には、日本酒を１～２合飲んだときの「酔っぱらい状態」での認知機能に相当します。
つまり、毎日６時間睡眠を続けている人は、
「毎日徹夜明けで仕事をしている」
「お酒を飲みながら仕事をしている」
のと同じくらい低いパフォーマンスで、
日々仕事をしているということです。
これだと、生産性が落ちた状態で仕事をするわけですから
更に残業時間が増え、就寝時間が遅くなり、
ますます寝不足になる悪循環に陥る可能性があります。
仕事で成功したいなら睡眠時間を確保することは必須となるわけです。
3.太る
睡眠時間が５時間以下の人はしっかり睡眠時間が確保している人に比べ
BMI値の上昇率が約４倍。
つまり４倍太りやすいことがわかっております。
睡眠が６時間以下の人は、
「１日におよそ385kcal、摂取カロリーが余計に増える」
という事実が明らかになっております。
これは食欲増進ホルモンのグレリンが増える一方で
食欲抑制ホルモンのレプチンが減少することが原因。
また、睡眠不足で意思決定力を司る脳の部位の活動が低下し
偏桃体という食を促す部位の活動が活発となることで
食べたい欲求が抑えられなくなります。
太りやすいうえに食欲も上がる。
睡眠はダイエットの大敵です。
僕はデブエット中なので、むしろこの点については大歓迎ですが。
4.認知症リスクが増加
睡眠時間を削るほど、Aβ(アミロイドベータ)はたまりやすくなります。
アミロイドベータとは脳の中に溜まる老廃物と思ってください。
この物質が脳に蓄積することが
アルツハイマー病の原因の一つとされています。
つまり睡眠不足は、アルツハイマー病を加速させるのです。
一晩の徹夜をして作業するだけでも
脳内のアミロイドベータの量は増加することがわかっています。
実際、睡眠障害を認めない人と、
睡眠障害を認める人を比べると、
アルツハイマー病の発病リスクは４～５倍にも増えます。
アルツハイマー病は
歳をとって急になるわけではないんです。
若い頃から少しずつ、少しずつ進んで、
一定条件を超えるとアルツハイマー発症する。
なので、若いうちから認知症予防の意識が必要というわけです。
最後に
時間術、仕事術、ストレスへの対処法など
様々な本や動画を観てますが
どれにも必ずといっていいほど
「しっかり睡眠をとってください」
と共通して出てきます。
なので、パフォーマンス向上や
生活習慣の見直し等を考えているかたは
まずは７時間以上の睡眠をとること。
「寝てしまうのが勿体無い気がする。」
「寝る間も惜しんで働くことが美徳」
それは違うということが
今回の記事でわかっていただけたと思います。
一流のビジネスパーソンへの近道は
睡眠を大切にすること。
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